AMANO Kei‘s works in
     
 
毎日新聞Womanインタ
ラクティブカモミールでの   
連載と合わせてお読みください  



 

 







03年2月21日 あたたかい毛に包まれても群れたがる羊みたいに そばにおいでよ

あんなに毛むくじゃらなのにー。それでもまだまだ群れるだなんて。
寒がりの淋しがりめ。と思うのですが。
そんなわたしも未年。同じような性分を持ち合わせている気がします。
ふわっと、やさしい歌に仕上げたくて。最後は呼びかけるようになりました。
ラジオに出演したときに読み上げた歌でもあります。
NHK教育テレビの取材中にヒイさんがエンジン全開にして
イラストをつけてくれました。
ヒイさんには大変申し訳ないが、どんどんイラストができあがってゆく姿は
すごく面白かったので、またぜひ見さしてください。

11月29日 とりあえず体の繋がりまで終えて次は文通でもしましょうか

自分で作っておきながら「あら、天野慶もこんなこというようになったのね」
などと思ってしまった歌。
独身時代の最後の方に作った歌だったなあ、たしか。
これからはこういうそらっとぼけた感じの歌も書いてゆきたいですねえ。
イラストのYOPさんからSOSの電話がかかって来たり、
苦労を掛けた作品でもあります。その甲斐あって余韻のなんともいえない
フラッシュムービーになりました。

11月22日 あたらしい単位で世界を測りだす誰かと暮らしてゆくということ

年頃の娘さんに大変人気のある歌です。
この歌のおかげでけっこう幸せな恋ばなしを聴くことが多くなりました。
森下明日香さんのイラストはいつも本当に色彩が豊か。

みんないまでも穏やかに暮していますように。


10月11日 古ぼけたトランク買っていつかいく時間旅行のための準備を

「メトロポリタン美術館」という、みんなのうたが大好きでした。
  ♪タイムトラベルはたのし メトロポリタンミュージアム
という、大貫妙子さんの歌っているあの歌。
  ♪トランペットのケース バイオリンのケース
    トランクがわりにして しゅっぱつだ
イメージのスタートはここ。いつものように言葉からこねこねと
作っていたら、こんな感じの子になりました。わたしとしてはスタートの
イメージが色濃く残っている方です。
inaさんの描くひとは背筋が伸びていて気持ちがいい。
とても好きなカメラワーク(?)の動画作品です。


11月15日 真夜中に雨が降り出すこの音をどこかの誰かと共有している

『テノヒラタンカ』(太田出版)のなかで、とりわけ評判のよかった歌の
ようです。この歌とイラストが好き、というお声を聞くことが多いです。
で、今回は動画にもしていただいて、幸せな子。なんだかどきっとしま
したね。歌の奥に潜めていたものが引っ張り出されてしまったような
気持ち。とっても淋しい歌でもあるのに、幸福な予感に包まれたイメー
ジになりました。

11月8日  いつだって旅の途中の僕たちはマイルストーンを胸に刻んで

マイルストーン、日本語で言えば「一里塚」。なんだかとても
引っかかる言葉で、ここ2年ぐらい歌にしたいなあと温めていた
言葉です。やっと歌のかたちになったときはとても嬉しかったこ
とを憶えています。
「旅」は列車の旅だったのですね。なるほど。お花まき散らしたり
してとっても楽しそう。

11月1日  ほしいのは勇気 たとえば金色のおりがみ折ってしまえる勇気

どうしても使えなかった金銀色の折り紙、かわいいイラストつきの
メモ帳、フルーツのにおいつき消しゴム。今となっては他愛のない
小さなものたち。あの頃は本当の宝物。きっと今大切にしている物
だって何年か後の私から見ればゴミみたいなものかもしれない。
それでも輝いていた瞬間は、心の揺れは確実にあったといえる。

「勇気」って、なんだか最近聞かなくなったなあ、
男の子の名前ではよくあるけれど。
みのじさんの輝くイラストにより、親密な歌になりました。